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【「学力」の経済学】思い込みを科学的根拠をもとに考えていく

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「学力」の経済学と言う本を読みました。

 

思い込みによる指導、なんとなくこれまで当たり前だと思われてきたことを子供たちを対象にした調査の結果(科学的根拠)をもとにひもといていく、といった本でした。

 

数年前に流行した本でしたが、今読んでも「まだまだこういった指導しているなぁ」といったことを感じました。

 

子供たちに携わる人であればぜひ読んでいただきたい本です。

 

今日はこの本の内容でいくつか印象に残ったことを書いていこうと思います!

 

読書と学力に因果関係はない!?

10数年前に、学力と読書の相関関係について話題になりました。

 

調査の結果からわかった事は「学力の高い子ほど読書量が多い」と言うことでした。

 

テレビや新聞などマスコミ各社がこぞって取り上げ話題になりましたが、誤った伝え方で世間に広まってしまいました。

 

「学力の高い子ほど読書量が多い」と言う結果が、いつしか「読書をすると学力が上がる」と言う情報をすり替わってしまったのです。

 

当時の調査では「読書をすれば学力が上がる」と言う事実は分かっていません。

 

難しい言葉で、相関関係と因果関係と言うようです。

 

読書をする子は、もともと家庭内の教育意識が高かったり、あるいは経済的に豊かだったり、基本的な生活習慣が身に付いていたり…など何らかの別の影響で学力が高くなったのかもしれません。

 

当時の調査からわかった事は、「学力の高い子はたまたま読書量が多い」と言う事のみで、読書自体に学力を上げることを保証したわけではありません。

 

困ったことにそれがわからない(誤解している)人は未だ多く、先生の中にもたくさんいます。

 

結果朝の時間に読書をする習慣が未だ根付いてしまっています。

 

朝の読書が無意味とか悪いは思っていませんが、そろそろ無理にしなくてもいいんじゃないか…というのが僕の考えです。

 

手のかかる生徒が一人いるだけでクラスの学力は下がる

いわゆる問題行動と呼ばれるような行動を取る子がクラスに1人いるだけで、そのクラスの学力は下がる傾向にあるとこの本に書かれていました。

 

問題行動とは、授業中に出歩いたり、授業に関係ないことを大きな声でしゃべったりすることです。

 

これも先ほどと同じように問題行動とクラスの学力が、相関関係にあるのか因果関係にあるのかは分かりません。

 

そういった行動をとる生徒に先生が注意することで、授業中の集中力を切らしてしまったり…と言うことも原因かもしれません。


職員室でこのことを話題にしたら、「腐ったミカンは実際にあるのか」なんて話になってしまいました。苦笑

ちなみに、いくら優秀な子がクラスにいても、クラスの平均点が上がるわけでは無いのだそうです。

 

少人数指導は学力の低い生徒にのみ有効

少人数指導は、調査の結果から学力の低い生徒にだけ有効であることがわかりました。

 

少人数指導とは、1つのクラスを2つに分け、それぞれを別の先生が授業するといった指導です。

 

本校では数学で行われています。

 

これまでなんとなくですが、1つのクラスを学力の低い子と高い子で分けて指導した場合、それぞれで有効だと思っていました。

 

学力の低い子は間違いを恥ずかしがらずに発表できるようになったり、先生に手厚い指導を受けたり。

 

学力の高い子は難しい問題を解けるようになったり質の高い授業を行ったりすることができると思ったからです。

 

しかしながらこれは思い込みによる勘違いだったかもしれません。

 

確かに言われてみれば学力の低い生徒の方が成績が伸びることが多かったなぁと感じます。

 

学校をエビデンスで紐解く

教育界にはびこる思い込みを科学的根拠をもとにひもといていく。

 

この本はそんな本です。

 

日本の学校、教育界はまだまだこの科学的根拠(エビデンス)に弱いですよね。

 

ようやく最近になって注目されるようになってきましたが…。

 

僕自身は「科学的根拠がないから絶対に無駄だ」と考えている人間ではありません。

 

人と人とが関わる教育だからこそ、まだまだわかっていないことが多くあるのだと思っています。

 

いずれにしてもこういった研究が進んでいき、子供たちにとって我々教師にとって、無理なく無駄な内指導がされていくといいなぁと感じています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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